上手に土間を活用する
大変便利な土間ですが、間取りにかんしてはポイントがあります。土間は上手な間取りにすることで、よりメリットを高めることができます。趣味や実用の面でメリットの大きな土間ですが、いくつかポイントを考えてみましょう。
自転車、バイク、ベビーカーを持ち込む際ですが、出かけるときの支度、帰宅した後の荷物の持ち運びなども行うので、リビングなどのそばに土間があることが重要です。これで一連の動作がかなり軽減されます。レインコートなどの脱ぎ着も屋内でできるので、雨の日の外出などの手間が低減できます。
ストーブ置き場にする場合ですが、まずは家全体をしっかり断熱処理することで、土間部分にも「ほぼ室内」という構造にした上で、リビングの延長として使用できる配置にすれば、ストーブ置き場にまさにぴったりとなる土間になります。リビングと同じ床の高さにしますから、土間に相当する部分は掃除しやすくて汚れに強い床材にしましょう。これで灯油や薪をストックしておくのに苦労が無くなります。
家事や家庭菜園に土間を利用するなら、キッチンに近い場所に土間を設置するのがポイントです。これで採れたて野菜やゴミの仮置き場として便利になります。キッチンの床面からは一段低くして、掃除がしやすいようにすれば、土やゴミの汚れも心配することがなくなります。
庭仕事の道具を置く場所にもなります。キッチンから近いのに加えて、庭や勝手口に近い場所であれば、一連の動作を更にスムーズに行うことができるはずです。
引き戸の準備もポイントです。土間は家の外部と居室との間に存在する空間ですから、空間を隔てるものとして引き戸が最適になります。特に上吊タイプの引き戸なら、足元がすっきりしますし、気候のいい時期なら、開放すると、とても爽やかですっきりと見えます。居室と高さの差は、あまり大きな差をつけないようにすれば、いろいろな人が使いやすくて安心できます。